1997-11-09(日) 犬丸(いぬまる)のメークテスト

ネズミ講のイライラから解放されて自分達の作業に専念することにしました。
この日は「犬丸」のメークテストと衣装製作です。
(※犬丸(いぬまる):目と口と耳を生まれた直後から塞がれて匂いを嗅ぐことしか許されなかった人間という設定です)

この頃は「造型班」なんて存在しないので全部自分で手探りで行わなくてはなりません。
東急ハンズに行っては適当に買ってみた材料でメークをテストするという繰り返しです。
この犬丸というキャラクターはその特殊メイクの大変さのおかげで撮影が非常に困難になります。
自分で設定して自分のでメークして自分で困ってるんだから文句の言いようもないんですけど、何しろ7月の撮影時には僕がこのメークのせいで泣きを見る事になります。

マルは渋谷君と衣装テスト

奥にいるのは犬丸メークを木村くんにしている僕。二手に分かれて作業です。
※この頃の僕のアルバイト: とにかく来年の夏には撮影が始まるのでそれまでにフィルム代などの直接的な製作費だけでなく、撮影中の無収入期間の生活が可能なだけの貯金も貯めておかなくてはなりません。 そこでアルバイトとしては割と高額な「コールセンターのスーパーバイザー」という仕事をこの時はしていました。 守秘義務とかあるので具体的な内容は書けませんが、簡単に仕事内容を書くと、電話で商品に対する問い合わせをしてくるセンターに電話を受けるオペレーターが大勢いる職場で、そのオペレーター達をまとめるアルバイトの中のリーダーみたいな役割の仕事です。 これが案外大変な仕事で色々と覚える事も多くて非常に疲れるものでした。 「楓牙」の事で頭がいっぱいなのに(というより「楓牙」の事だけを考えていたいのに)仕事の勉強が多すぎて邪魔になってきていました。 (※正直、僕は一度に2つの事が全然できない、かなり不器用な頭の持ち主で、特に映画制作の活動に入ると他のことが全く手につかないというか頭が回らなくなります。自分の能力的な限界として2つのグループの両方でリーダー役を務めるというのは絶対的に無理だという事を痛感しました。そういう事が出来る人がたまに居ますがそれは天才なんだと思います。) 最低限のお金を貯めなくてはいけないので、しばらく続けましたが、この年の年末で辞めたいと思い始めていました。